糖尿病性網膜症について

糖尿病になると合併症が発症することがあります。
その一つとして糖尿病性の網膜症があります。

糖尿病は血液や尿中に代謝が出来なかったブドウ糖がしみ出してしまい高血糖になっている状態です。  
この高血糖の状態が色々な悪さをしてしまいます。

body_me目の中にも血管があります。その血管を過剰なブドウ糖が血管を詰まらせ変形をさせ出血をおこします。

そうなると視力が徐々に低下し最悪の場合は失明に至ります。これが糖尿病性網膜症の恐ろしい所です。  

初期には自覚症状はありません。少し症状が進むと小さな虫が飛んでいるように見え黒いカーテンがかかり視力が妨げられる という症状が出てきます。

進行すると単純糖尿病性網膜症→前増殖糖尿病性網膜症 →増殖糖尿病性網膜症→糖尿病性黄斑症 というように進行をしてしまいます。





検査は眼底検査を行います。  
コアとなる治療方法ですがなにもともあれ血糖値をコントロールすることにあります。網膜症の治療を行っても血糖値が高ければ同じことを繰り返してしまいます。

それにより網膜症の進行を食い止めることが出来ます。  
血糖値もコントロールでき症状が進んでしまったら 手術もします。網膜光凝固術という手術をします。網膜の一部に照射する局所網膜光凝固術と黄斑を除く網膜全体を凝固する汎網膜光凝固術があります。

詰まってしまった血管や変形した血管、新たにできた血管をレーザーで焼き凝固させて網膜症の進行を抑えます。

失明を防ぐための治療です。早期であれば70~80%の方に効果があると言われています。
また以前の視力に戻るわけでなくまた術後に視力が低下したり視野が狭くなったりする可能性があります。

この手術の合併症は血管新生緑内障が発症する可能性があります。
網膜の虚血で出来た血管が房水の流れを止めてしまい眼圧が高くなり緑内障になるという病態です。

急に眼圧が高くなると目の痛み、吐き気や嘔吐頭痛を引き起こし失明に至ります。  

糖尿病と診断されたなら定期的な通院や検査は不可欠です。血糖値も大切ですが合併症のリスクも考えて眼科の通院や検査も必要ですね。治療後も血糖値のコントロールも重要です。

何故なら再燃してしまうからです。

また糖尿病の方は糖尿病性網膜症を進行させてしまうリスクファクターがあります。それは高血圧や脂質代謝異常の影響も考えられています。メタポリックもいけません。

生活習慣全体を見直して糖尿病の合併症である網膜症から目を守りましょう。